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現在「しちりん」という言葉は広く、曖昧に使われています。
私共は業務として「しちりん」と接することから、
何をもって「しちりん」というのかについて、
その定義を明確にしたいという思いがあります。
そこで、勝手ながら下記のように「しちりん」を定義させていただいています。
もちろんこれは私共の勝手な定義にすぎませんが、
「しちりん」の特性をよくご理解いただくため、
そして、私共もこの定義により、様々な面においてすっきりさせたい、
という思いからここに紹介させていただきたいと思います。
まず、参考までに辞書によると・・・・
「しちりん」とは?
焜炉(こんろ)のうち、特に土製のものをいう。
「焜炉」とは?
焜炉とは鉄や土で作った移動のできる小さな炉。炊事などに用いる。
内空で、中段に火を盛るすかしがあり、下部に風通しの口を設ける。
・・・と記されています。
※小学館国語大辞典より
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七輪本舗では、「しちりん」の歴史的な背景や現在普及している各種燃焼器具の特性から
「しちりん」を定義しています。
1.木炭を使用する燃焼器具であること。
「七厘」という語源からも、木炭をいかに熱効率よく、手早く燃焼させるか
ということを最も重視して「しちりん」は開発されています。
また、日本固有の優れた木炭文化を守り、継承するために
燃料は木炭に限るべきと考えます。
練炭・石炭・アルコール・石油・ガス・電気等の燃料の使用を前提とした燃焼器具は
「しちりん」とは言わず、練炭コンロ、石油コンロなど
他の名称を使うべきと考えます。
2.優れた燃焼効率を持つこと。
実際に少量の木炭でも熱効率よく燃焼できること。
断熱性、耐火性に優れ、赤外線の発生量が多く、空気対流の工夫により
手早く木炭の火力が上がる燃焼器具であること。
また、好条件を生み出すためなら、素材は限定すべきでないと考えます。
3.容易に運搬できること。
「しちりん」は容易に運搬でき、
室内外を問わず様々な場所で使用できる簡便性を持つことが必要と考えます。
移動困難なものは、竈(かまど)、炉、として分類します。
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