焼き網のお話
 
七輪本舗オリジナルの3種類の七輪の焼き網は、
東大阪市の工場で生産してもらっています。

 

■材料

焼き網に用いる材料は、高価なものから言いますと、
「ステンレス製の針金」「針金(鉄)にメッキ」「最初から亜鉛メッキされた針金」
の順となります。メッキには様々な種類があり、強度や価格も違います。
ちなみに熱伝導率の高い銅は、柔らかすぎて、網の材料には不向きだそうです。

 

■太さと間隔

針金の太さはもちろん太いほど丈夫で高価です。間隔も狭いほど高価です。
 

別注の高級焼き網

 これは料理人が使用する別注の高級品。
 太いステンレス製で間隔がせまく、
 外枠との接合も溶接でなく
 職人による曲げ加工です。
 工場からの出荷価格でも
 1枚数千円もする高級品です。

七輪本舗オリジナル焼き網

 これは七輪本舗オリジナルと同様、
 針金にメッキしたものです。
 外枠の接合は溶接し、
 加工後にクロームメッキをして仕上げています。
 メッキにも多数の種類があるそうですが
 焼き網に使うメッキの質を判断するには、
 ギラッとプラチナ色の光沢のあるものが
 硬質で錆びに強い種類だそうです。
 見比べてみると各種あることがわかり、
 ギラッと光るメッキのものが高価です。

 

これは最初から亜鉛メッキされた針金を使用し
ローコスト化を図ったものです。
亜鉛メッキはいわゆる針金の色で、ギラッと光りません。
溶接するとその部分のメッキが剥げて錆びるため、再度メッキが必要となり、
それでは意味がないので、溶接せずに曲げ加工だけで接合(左)するか、
包み加工(右)で接合されています。

曲げ加工の焼き網

曲げ加工
実は外枠の銅色の針金も、
銅でも真鍮でもなく
メッキです。

包み加工のもち網

包み加工(名称不明です)

 

■製造工程

焼き網最初の状態

 最初はこういう状態。

 生産する網の大きさにあわせて
 大きめにカットされている網に
 スポット溶接で外枠を取りつけます。

焼き網の溶接機械
スポット溶接機

 外枠の針金を丸や四角形に加工し、
 網と溶接します。
 外枠の大きさは自由自在ですから、
 いろんな大きさの網を作ることができます。
 六角形や八角形も可能です。

 中央部の銅色の部分に網をはさんで、
 電気をバシッと流すとスポット溶接されます。


焼き網の余分な金網をカット


 網を回しながら余分な針金をカットします。
 ステンレス製の場合はこれで完成。
 スチール製の場合は、
 この後メッキ工場に運ばれ、
 メッキ処理をして完成です。

 


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