切り出し七輪とは、全長500mにも及ぶトンネルの奥深くから切り出した天然珪藻土をひとつずつ職人さんが削って作る七輪なんです

動画はこちら

当店のお外で七輪の製造工程がご覧いただけます。
制作著作:珪藻土切り出し技術保存会 工場:能登燃焼器工業株式会社
※当店制作のビデオではありません。

現在一般に普及している七輪は練り物と言われ、珪藻土を粉砕して
(粘土等他の材料を混ぜることも)金型で押し固めて成型して焼き上げた七輪です。
量産に向きローコストで生産できます。金型を使うので内側まできっちりした形状です。

削りだし加工

切り出し七輪は、珪藻土を塊のまま切り出したものを削って
そのまま焼き上げるため、珪藻土の組織が破壊されず、
空孔が多く軽量で、形状によりますが一般的に強度があり
(ひび割れしにくく)、断熱性に優れています。
大切に使えば一生ものです。
価格は練りものの3〜5倍もします。
製造には熟練した技と労力が必要で
大量生産に向かないためです。
ただし、これは一般的な評価で、練り物でも技術開発により
強度や断熱性の高い製品もあります。


昔の珪藻土七輪はみんなこの切り出しタイプだったのですが、
今では石川県珠洲市(能登半島の先端)に3軒の工場があり、
十数名の方が製造にたずさわっておられるのみです。


切り出し七輪の5大力

切り出し七輪は、1200万年ほど前に植物性プランクトンが堆積してできた珪藻土の塊を
削って、そのまま陶器と同様に窯で焼き上げた七輪です。
長年維持されてきた、珪藻土の構成組織を破壊せずそのまま焼き上げるため、
内部は空孔が多く空気をいっぱい含み、なおかつ組織が頑丈なので、
七輪自体も頑丈なものとなります。

また、珪藻土は加熱することにより赤外線を大量に放出する特性をもっており、
七輪独特の炭火焼きの美味さを生み出しています。

  ★★能登半島の珪藻土から、1200万年前に生きた絶滅ひれあし類アロデスムスが発見!★★
    ーー
珠洲市のホームページです。

「お卓の七輪」の断面

切り出し七輪(お卓の七輪)の断面

肉厚で断熱性に優れ、頑丈、しかも軽量です。
珪藻土は七輪をはじめ、
粉砕して住居の壁面材料などにも使用されています。

 力  驚くほど頑丈


1200万年もの年月により生まれた珪藻土の組織を破壊せずに焼き上げていますので
頑丈な七輪です。
衝撃さえあたえなければ長年に渡り使用できます。

切り出し七輪の断面

七輪の断面です。
1200万年もの年月でできた珪藻土の組織が、頑丈さの秘密。

ひび割れ

1200度以上の高温にさらしても
ひび割れが少ないです。
(通常の炭火は800度から
 1000度程度)


実験用の「お外で七輪」
お外で七輪(実験用)


この切り出し七輪は1240度もの灰も溶けるほどの高温にさらし、
10回以上も繰り返して、
水中に漬ける〜乾燥〜炭火使用の実験を行った切り出し七輪です。
まだまだ現役です。
七輪上部の真鍮玉は、あまりの高温で溶けて流れてしまっています。


水に浸けた七輪
お外で七輪(実験用)


水に強い七輪です

七輪の珪藻土は水に弱いことは確かですが、
切り出し七輪は、一般的な練り物七輪に比べると
驚くほど水に強いのです。
水に浸けても崩れません。
※ご注意:七輪の耐力が衰えますので、
 できるだけ水がかからないようにしてください。


練り物の七輪


一般的な練り物の七輪。
雨水がかかるだけでボロボロと崩れてしまいます。

 力2  抜群の断熱性

切り出し七輪は、1200万年もの年月でできた組織を破壊せず製造しているので
空孔がいっぱい。大量の空気を含み断熱性が抜群です。
七輪の内側は1000度を超える高温でも、外側は火傷をするほどの高温にはなりません。

手で持てます。

切り出し七輪の内側は1000度を超える高温でも、
外側は軍手をすれば触れます。

※金物が熱くなりますので、
 素手ではさわらないようにしてください。


つまり、保温力が抜群!で、熱エネルギーが逃げませんから、
木炭は少量で、驚くほど長時間燃焼!します。
また、すぐに炭火の火力がアップするのも魅力です!

この断熱性能は、ご使用いただければ即実感!していただけます。
七輪の熱エネルギーは四方に逃げず、必要な上部に集中してあたります。

 

 力3  軽い

切り出し七輪の珪藻土の内部に大量の空気を含んでいるので、当然のことながら軽いです。

お卓の七輪とその断面
左側は右と同じ七輪の断面です
計りに乗ったお卓の七輪

左の写真と同じ七輪
(お卓の七輪、
 ふた無し)で、
2.8kgほどと軽量


計りに乗った珪藻土


5cm角の珪藻土で
わずか約80gの軽さ。

 力4  強烈な遠赤外線を放出

遠赤外線・近赤外線は七輪本体からも大量に放射されます。
切り出し七輪が食材を美味しく焼き上げる秘密はここにもあるのです。
珪藻土は加熱すると強力な遠・近赤外線を放出し、
炭火自身の赤外線と混ざって増幅するのです。
ですから強力な赤外線で食材を美味しく焼き上げることができるのです。
※詳細はこちら

七輪の遠赤外線

切り出し七輪の珪藻土(セラミック)は
加熱すると赤外線を発する特性があります。
炭火を取り去っても七輪が放つ遠赤外線で手が熱くなります。
切り出し七輪には焼肉ができそうなほどの赤外線が残っています。


おいしそうな焼け具合


だから、こんなに美味しいそうに焼けるんです。

★七輪の合言葉
 「表面パリッ! 中はジューシー!」


お肉がジュウ!


塩をかけるだけで美味しい!!
七輪炭火の美味しさに驚かれるでしょう。
鶏肉もジュウ!

 力5  職人による手作りの味

切り出し七輪は、金型(押し型)が使えないため大量生産には向きません。
土の塊を一つずつ削って作るしかないのです。
そのため、大部分の工程が手作業となります。
ですから、味があります。温かみがあります。

3年使用したお外で七輪
これは3年間使用した「お外で七輪」。

使うほどに愛着がでてくるものです。

3年使用したお外で七輪の口

何年も末永く、ご愛用いただきたいのです。

 


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