「これ食べた〜い」は、なによりも炭火好きで食いしん坊の私が、
どうせなら写真でも撮って皆さんに紹介しよう、
皆さんから情報を集めよう、ということでスタートしました。

これから七輪料理を始めようという初心者の方々でもわかりやすい
七輪料理講座としてやっていこうと思います。
といっても私自身勉強しながらのご紹介ですから大したことはない・・・です。
気分次第のスローペースですが、
延々に続ける特集として炭火料理をご紹介していきます。
ちょっとだけ「通」になってください。

そして七輪料理を楽しんでいる皆様、是非メールください。
どんな情報でも大歓迎です。

 

vol.2   烏賊の干物
  イ カ

 

イカ汁が吹き出してきます。

 

炭火で焼くと中から旨味成分のイカ汁が吹き出してきます。
表面はパリッと、中はジューシーでホカホカ!

☆このコーナーは私のイカの師匠、香川さんの協力を得て、制作したものです。

 

蘇る烏賊

ちょっと刺身は無理かな?そんな鮮度の落ちたイカを干物にしてみませんか。
イカの底力。びっくりするほどの旨味に驚かされます。
もちろん鮮度のよいアオリイカやケンサキイカなどは最高でしょうが、
そんな高級品でなくてもちょっと鮮度の落ちた一匹100円のスルメイカでも十分。
まさに蘇る旨味!
いや厳密には、生食では味わえない明らかに違う旨味を出してくれるのです。
たとえ1時間でも干してみてください。すばらしい旨味がでてきます。
是非お試しください。

 

干物の作り方

 

生スルメイカ

 

●新鮮なイカは濃い色をしています。

すごく新鮮なものは模様が鮮明で透明度があり、
濃い色の部分をさわるとス〜ッと色が変わります。
吸盤をさわるとよくくっつきます。
(これは色の濃いまあまあ新鮮なスルメイカ。
 吸盤はくっつかないので刺身ではどうかな?
 といったところ)
もっと鮮度が落ちると白っぽくなります。

 

お腹を開いたイカ

 

●お腹を開く。

水洗いしたイカのエンペラを下(色の濃い部分を下)に
して、お腹を開きます。

一番大きな臓器(肌色)が肝臓で
「イカの塩から」を作るときはこれを混ぜて作ります。
その上の銀色に光る長い筋が墨袋です。
(スルメイカのは細長くて少量です。)

 

イカの内蔵を取る。

 

●内蔵や骨を取る。

内臓を指で引っ張って取り除きます。
最後の部分は、包丁でカット。
この時、胴体と頭がはずれてしまわないように。
もし、はずれても後に串でつなげますのでご安心を!

 

こんな感じでつながっています。イカの頭と胴のつながり

 

イカの骨取り

 

骨と残った内蔵や筋をとります。
骨は簡単にはがれます。

 

イカの顔を切る

 

●目玉と口ばし(カラストンビ)を取る。

頭の部分を半分に開きます。

 

イカの目玉を取る。

 

ちょっと勇気をだして、目とくちばしを手で取り除きます。
取りにくい部分は包丁で切ってください。

気持ち悪い〜〜と思うのは、イカに失敬。
それなら食うな!とイカに叱られてしまいます。

※目玉に圧力がかかると、
 中から黒い汁が飛び出すので注意!!
 ボールに水を入れて水中で行うと安心です。

 

イカの皮むき

 

●皮をむく。

次に、面倒でなければ、皮をむきます。
濡れていると難しいので、
イカの表面の水分をふき取ってからむいてください。
むきにくければ、乾いた布巾かペーパータオルで
こすり取るようにむきます。

※エンペラの部分は皮をむきにくいので、そのままで。

 

  
  ※皮をむくと柔らかく上品な仕上がりとなりますが、
   皮のまま食べても、焼けてからむいて食べてもOKです。

  ※ちなみに皮を食べてもあまり旨味は無いと思います。

 

イカの皮むきあがり・表

 

水洗いして、おおよそ、このような状態になればOKです。
目の部分の2カ所に穴があいた状態になります。

 

裏から見れば、こういう状態。イカの皮はぎあがり・裏

 

酒につかったイカ

 

●日本酒で洗う。

洗うというか浸かればOKです。
こんなにたくさんの日本酒を使わなくても、
ようは表面がひたせればOKです。

 

イカに塩をする。

 

●塩をする。

日本酒をふき取らず
そのまま指先で一つかみほど(2〜3g)の塩をかけます。
表裏ともムラにならないように指でのばしてください。
足の部分もまんべんなく、もむように塩をつけます。

この塩は全部食べることとなりますので、
そのつもりで量を調整してください。
もし鉄板で焼いて食べるなら・・・
と創造した程度の量が正解?でしょう。

 

イカ串刺し内側

 

●串を打つ。

特にきまった方法はないようです。
干す時に乾燥しやすく開いていれば問題ありません。

胴と頭をぬいつけるように串を打ちます。

外側から見るとこんな感じ。イカ串刺し外側

串を打たず、縄にぶらさげるだけでも、
網の上にのせるだけでもかまいません。
乾燥しやすい状態で干せれば問題なしです。

※虫の多いところは、キャンプ用の食器乾燥カゴに並べて
 干してください。

 

イカを干す。

 

●干す。

洗濯もののように風通しのよいところに干します。
長い足日本を串に巻き付けると風情があります。

カラスに注意! 盗難多発! 猫も不安?

★ご注意★
暑くて湿度の高い日、
風のあたらない場所は干物に向きません!
腐敗してしまう可能性がありますのでご注意を!

場所 : とにかく風通しのよい屋外で干してください。
時間 : 直射日光のあたるところなら、
      夏1〜2時間、冬2〜3時間、程度
      日陰なら5時間〜7時間です。

1時間も干せば旨味がでますので、
長時間干す必要はありません。
干しすぎるとおつまみの乾燥スルメになってしまいます。
まあそれもいいか・・・。

好みによりますが、あまり乾燥させないほうが
柔らかくておいしいという人が多いです。

○日光にあてるか日陰で干すか? 
表面が素早く乾燥し、歯ごたえのある天日干しが
おいしいと思います。
表面が乾燥してやや堅くなっていれば完成です。
夏場は腐敗にご注意を!!

 

イカを焼く。

 

●焼く。

くるくる巻いてしまうのはイカの宿命でしょうか?
切らずに焼くほうが美味しそうなので、
箸で無理やりのばして両面を焼きます。

いい色で焼けたイカ表面をパリッと強火で焼き上げると、中からイカ汁が・・・
この美しい焼き色は日本酒のおかげだそうです。
巻くのがいやなら、金串で刺して焼いてください。

 

七輪本舗おすすめ!
昔ながらの天日干し「干物」

ひもの屋ねっと「沼津ふなと」 ひもの屋ネット「沼津ふなと」


vol.1 秋刀魚 を見る         七輪本舗TOPへ