七輪の素材のお話

 

■珪藻土製

七輪と言えば、やはり珪藻土です。
珪藻土は植物性プランクトン(珪藻)の死骸が堆積してできた
土(柔らかい岩)です。
能登半島の4分の3がこの珪藻土ですが、
実際に堀り取れるのは珠洲市など一部のみです。
能登半島以外での七輪製造も能登の珪藻土を運搬して加工しているそうです。
掘り出した珪藻土の塊を削って焼き上げた「切り出し七輪」と、
珪藻土を崩して他の粘土やおがくずを混ぜて練り合わせ、
金型で成型して焼き上げた「練り物」があります。
今のところこの珪藻土に勝る七輪の素材はありません。
もちろん金に糸目をつけなければ別でしょうが・・・。

 

■珪藻土製+陶器

上品な陶器の器に珪藻土製の七輪を入れたもの。
三河の黒焜炉が有名で、現在でもけっこうな普及率だと思います。
ちょっとした日本料理店でよく見かけます。
中の七輪(なかご)がしっかりしていれば機能と装飾性を持ち合わせた優れ物です。
外側の陶器は汚れても拭き取れるため、お店でよく使われます。

 

■陶器

大抵は内外の二重容器になっています。
珪藻土のような断熱性がないため七輪としての機能を求めることはちょっと困難。
底に水を入れるタイプのものもあります。
これを七輪と言うかどうか?
難しい選択ですが、私は陶器の焜炉と言うべきだと思っています。
珪藻土の七輪より高級感があり、やっぱり上品さが魅力です。

 

◆鉄板製

アウトドア用品として最近ホームセンターでよく見かけます。
これは七輪ではありません。
それなら書くなと思いつつ、やっぱり書いておきます。念のため。
これはまさしく七輪のような形をしたバーベキューコンロですから、
七輪としての性能を求めるべきものではありません。
ただし、内部に断熱材のあるものはやや七輪かも?

 

★NASAが開発した「なんとか」という素材?

NASAがスペースシャトルの外装に用いている、あの白いブロックの超軽量断熱材は
珪藻土に勝るかもしれません。
そのうちNASA製の七輪なんて作ってみたいと思ってます。
というこれは夢のようなお話しです。
なんという素材かご存じの方、是非メールください。
ところでNASAに七輪のなんたるかを理解してもらえるでしょうか?????
 

 !!この素材についてyamauchi様よりお知らせいただきました。

ファインセラミックスの一種である「ムーンセラミックス」というものだそうです。
ただこれで七輪を作るなら、スペースシャトルと同様にレンガタイル状のものを
張り合わせてつくらないと無理かも・・・・
恐ろしく高価な七輪になりそうです。

 


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