火種コンロ(火起こしコンロ)の使い方
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■火種コンロの容量は?
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一度にオガ炭で、
おおよそ3〜4kg分を
着火させることが
できます。
※写真はオガ炭3kg
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火種コンロ一つで
七輪5〜7個分ほど
の容量となります。
大型店の場合は、
複数個をご使用ください。
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写真は
直径27cmの七輪に、
600gのオガ炭を
入れています。
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■火起こしの方法
ここでは焼肉店、炭火料理店でよく使用する、一般的なオガ炭を使用して
火起こしの実例を紹介しています。
オガ炭は、さまざまな品質のものがありますが、一般的に最も着火に時間のかかる木炭ですので、
大型店では複数の火種コンロを使用してください。
備長炭ならもっと速く、黒炭ならさらに速く着火させることができます。
★換気に要注意!
木炭を燃焼させると有毒ガスの一酸化炭素が発生しますので、
十分な換気のできる場所でご使用ください。
一酸化炭素は透明無臭の有毒ガスで、中毒になると人命にかかわります。
※ガス火からも同様に一酸化炭素が発生します。
★安全な場所で!
火種コンロは上部や横穴から火柱が立ち上ることがあり、また本体も大変熱くなります。
また、火起こし中や炭火に触った時には、火の粉が舞い上がりますので、
周囲に可燃物のない安全な場所でご使用ください。
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1)ロストルを置きます
火種コンロの底にロストルを置きます。
ロストルは炭火に空気が行き渡るように、炭火の下に空間を作るためのものです。
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ロストルは真っ赤になるので、長期間の使用により、
大きく伸びたり、変形して割れたりしますので、
ある程度で交換が必要です。
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2)火種の用意
業務用火起し器(ガス火で着火)などを使用して、火種を作ります。
火種はよく着火したものをなるべく多く用意する方が、火起こしの時間が早くなります。
火種が消えることがあります!
冷えたコンロやロストルは、火種の熱をどんどん奪い取ってしまいます。
そのため火種が少なすぎたり、着火が不十分ですと消えてしまうことがあります。
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ガス火で種火を
作ります。
写真は
業務用火起こし器(中)
にオガ炭1kg。
※カセットコンロの
使用厳禁!
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よく着火した火種。
ステンレス台十能に
オガ炭1kg。
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3)火種の投入
空気口を全開にして、火種をロストルの上に置きます。
オガ炭はなるべく空気が通りやすいように、縦方向に置くのが理想的です。
備長炭も縦横交互に置くなどして、空気が通りやすいようにしてください。
炭火は互いに熱を与えながら燃焼しますので、火種を分散させると火力が弱くなります。
ロストルの穴から空気が入ってきますので、穴を塞いでしまうような小炭を
火種に使わないようにしてください。
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空気口を全開に
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なるべく空気が
通りやすいように配慮して、
火種を置きます。
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4)木炭の投入〜ふた置き
木炭を投入して、ふたを少し隙間を開けて置きます。
木炭はなるべく空気が通りやすいように入れてください。
木炭を多く入れようとして、隙間を無くすと、空気が通らず火起こしに時間がかかります。
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1kgの火種の上に2kgの未着火木炭を入れています。
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このように少し隙間を開けてふたを置きます。
下の空気口から入った空気が、上昇気流となり
ふたの隙間から抜けて行きます。
あまり大きく隙間を開けると、
隙間からも空気が入ろうとして気流が乱れ、
空気の通りが悪くなります。
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▼30分後
コンロ内の温度が高まると
加速的に着火が進みます。
※火起こし時はふたを置いてください。
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▼45分後
半分以上着火しています。
下の方の木炭は十分に使える状態です。
※すぐに使わない場合は、
この状態で炭火をキープ(下記参照)してください。
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▼60分後
完全に着火しています。
全ての木炭がいつでも使える状態です。
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〈ご注意〉
炭火は空気を与えることで、加速的にどんどん着火しますが、
送風機は使用しないでください。
送風機を使用すると、ガラスが溶けて流れる1200度もの高温
(通常木炭の燃焼は800〜1000度ほど)になり、珪藻土の疲労が激しく、
極端にコンロの寿命が縮まります。
また、異常加熱により危険を伴います。
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■炭火のキープ
着火した木炭をキープしておく方法です。
最低限の酸素を与え、余分な燃焼をおさえて炭火をキープします。
空気口を閉じてふたを隙間なく閉じます。
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空気口を閉じます。
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ふたを完全に閉じます。
炭火が消えないように、側面の小穴から少しだけ空気が出入りします。
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▼2時間後
いつでも使える状態でキープされています。
何時間もキープされますが、少しずつ燃焼は進んでいますので、
あまり時間が経つと火力のない炭火になってしまいます。
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