七輪十五徳

七輪にできること「十五種類の使用方法」をご紹介します。
ちょっと無理矢理?もありますが、ご勘弁を!

七輪の使い方 七輪の道具〜着火方法〜火力調整など は →七輪本舗トップページから


一、 焼 く  yaku


七輪と炭火が生み出す、強烈な赤外線が食材の表面をいち早く硬化させ、
風味を閉じ込めて中心部にまで火を通します。

焼きさば

焼き鮭

七輪なら中にまで火が通るのが不思議!
七輪の焼き魚に勝るものなしです。


七輪と炭火


炎ではなくこの写真のような赤外線で焼く!
これが驚きの美味しさを生み出す最大の理由です。

写真は紀州備長炭を着火させたもの。
備長炭は炭全体が赤く光り、強烈な赤外線を発生させます。

 


二、 燻 す  ibusu


煙が美味しさを作ります。
食材の脂が炭火に落ち、煙で燻されて炭火焼き特有の美味しさが加わります。
そのため七輪など炭火焼きでは、どんどん煙を出して焼いてください。
煙を嫌うと美味しさにも嫌われてしまいます。

焼き肉

焼きウインナー

燻煙効果!でさらに美味しく!

モクモクと煙を出して焼く、
うなぎ屋さんや焼き鳥屋さんは、
必ず美味しい店です。


燻煙用チップ


サクラやヒッコリーのチップを燃やして燻煙することもあります。

 


三、 炊 く  taku


ご飯を炊いてから、魚を焼く!
今では七輪での炊飯は珍しくなりましたが、終戦後の長屋住まいでは、
ごく普通の七輪の使い方でした。
七輪で炊く美味しい銀シャリをどうぞ。

七輪で炊飯

かまどのように炊飯


七輪は高火力なので竈(かまど)と同様に一気にふっくらご飯が炊き上がります。

そういえば、アニメ映画「火垂の墓」に何度も七輪が登場しますが、
終戦直後の七輪の使い方は映画の通りで、
もっぱら飯炊きや煮込みに使われることが多かったのです。
竈で炊いたご飯と同じ!最高の銀シャリを是非お試しください。

炭を入れてごはんを炊く

備長炭を入れて炊き上げました。


炊飯しながら鮭を焼く


ご飯を蒸す間に魚を焼きます。
この美味しさの感動は忘れられません。

 


四、 煎 る  iru


七輪の炭火なら銀杏、栗、コーヒー豆などなど、
強烈な赤外線で素早く中まで火が通ります。

煎りぎんなん

煎り栗


たまには趣向を変えて、煎る!というのも楽しめるものです。


煎り器はこちら


コーヒー豆


炒りたてコーヒー


七輪焙煎も是非!
煎りたてのコーヒー豆は抜群の香り!
湯を注ぐとプ〜っと豆が膨れます。

 


五、 蒸 す  musu


七輪で、ほっかほっか!の蒸し焼きいもです。
残り火で焼き芋ができますので、デザートに焼き芋をどうぞ。

蒸し焼きいも

蒸し焼きじゃがいも

焼き芋の詳細はこちら


ふた付七輪


七輪本舗オリジナル、フタ付きの七輪なら蒸し焼きもできるのです。

七輪の使用方法として「蒸す」は意外に知られていません。
食後に是非!

 


六、 煮 る  niru


コトコト、コトコトじっくり煮込みも得意です。
シチューや黒豆をじっくり煮込む。七輪は火持ちがよいので得意です。

シチュー

お粥


下部の風口を閉じ、鍋と七輪の間に隙間をあけて、低火力で煮込みます。

 


七、 燗 す  kansu


肴を焼きながら、ちびちび燗酒。こんなことを始めたら、七輪から離れられなくなります。

朝顔13に酒燗器

ちびちびに酒燗器


黒じょか


焼酎用の酒燗器「黒じょか」
かなり人気のある七輪の使い方です。是非!

 


八、 炒める  itameru


驚きの高火力!
七輪の使い方として「炒める」というのは一般的ではないかもしれません。
しかし、七輪の高火力なら本格的な中華料理もできるのです。

かまどで野菜炒め

お外で七輪で野菜炒め

送風すると家庭ガスを上回る
高火力を発揮します。
屋外なら油汚れも気にせず楽しめます。


高火力


写真は七輪本舗の「かまど七輪」
七輪の高火力に驚きます!

 


九、 暖まる  atatamaru


赤外線でポカポカ。
赤外線は風の影響を受けないのでとても暖かいです。
刺さるような赤外線が手も顔もジンジンと暖めてくれます。

真っ赤な炭火

炭火で暖か


キャンプファイヤー


ちょっとしたキャンプファイヤーのような楽しみ方も♪
寒い日のキャンプに絶対おすすめ!
ヤカンをかけておけば常に暖かいお湯をキープできます。

 


十、 鍛える  kitaeru


七輪鍛造と言い、木炭による鍛造(刃物を鍛える)に活躍します。

刃物を鍛える

送風による温度調整も容易で、
刃物マニアにはよく知られた七輪の使用方法なのです。

炭火の色で温度がわかるそうです。


送風で温度調整


送風すると容易に1000度以上の高温に達します。

←これは七輪本舗の「お外で七輪」

 


十一、 彩 る  irodoru


食卓を彩るのも七輪の魅力の一つ。
何故か、七輪があると食卓が豪華になります。

おしゃれな食卓

暖かい食卓

風情のある暖かい食卓になりますね。


ちょっと飾ってみて



 


十二、 熔かす  tokasu


七輪の内部は、送風により1200度を超える高温になり、灰を熔かすこともできます。
鋳物の鉄器などは熔けて溶岩のように流れてしまいます。

灰が溶けて釉薬になる。

備長炭の灰が溶けて釉薬となり、七輪内部に付着したもの。
1200度くらいで熔けだします。


七輪陶芸1


七輪陶芸2


七輪で陶芸をされる方も多いようです。

 


十三、 熾 す  okosu


七輪は火熾しの達人。囲炉裏や火鉢の炭火熾し専用に使われることも多いです。
※火を「おこす」は、「起す」ではなく、本来的には「熾す」と書きます。

かまどで火熾し

囲炉裏や火鉢用の火熾し専用にも。


煙突着火


送風で温度調整


煙突や送風機で空気を送ると
急速に着火します。

 


十四、 運 ぶ  hakobu


七輪で起した炭火をそのまま火鉢や囲炉裏に運びます。
また、残った炭火を撤収するにも便利です。

火鉢に炭火を運ぶ

ふた付なら運びやすいです。

フタ付きの七輪だと手が熱くならず、
運びやすいです。

 


十五、 消 す  kesu


フタをすれば火消し壺のように、火を消すことができます。
七輪本舗オリジナルならではの使い方です。

ふたをして消す。

残った炭は次回使いましょう。


木炭は無駄な燃焼をさせず、再使用しましょう。
消した炭は火が着きやすいので、次回の種火に使います。

 


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