こわ〜い爆跳のお話

動画で見る爆跳 

   

爆跳(bakucho)とはその字の如く、爆発の「爆」に「跳」(tobu)ですから
いかにも恐ろしげな感じですが、炭が爆ぜる(hazeru)程度のことですので
大したことはありません。
ただ、目に炭が当たるとほんとに危険!なこともあります。
ご注意を。
黒炭はパチパチはぜるのが当たり前ですが、爆跳とはそのようなものではありません。

■爆跳は黒炭でも起こります。
爆跳は備長炭(白炭)で起こることが多いですが、
炭質が悪ければ黒炭でも驚くほど強烈な爆跳が起こります。

 

爆跳は何故起こる

爆跳は木炭内の木炭ガスや水蒸気が加熱により膨張し、
逃げ場を失って一気に炭を押し割ってしまうために起こります。
黒炭の場合は木炭の密度が低いため、ぱちぱち爆ぜる程度ですが、
高密度な白炭は勢いよく、パ〜ン、カッキ〜ンと大きな音で爆ぜて、
大人でも怖いほどの爆跳を起こします。
かなりのスピードで鋭利に割れた備長炭が跳んできますので、
目に当たると本当に危険です。
周囲の火も跳ばすこともありますので、火傷にも注意です。
 

粉々に割れた炭

一旦、爆跳し始めた備長炭は、
粉々になるまで爆跳を続けます。
つまり、爆跳は一度で終わらず連発するのが
普通です。

※着火してしまうと爆跳は起こりません。
ご安心を。

 

良質な備長炭でも爆跳が起こります

たとえ名人と言われる生産者の備長炭でも、湿気を持たせると必ず爆跳します。
10名以上の生産者に聞きましたが、最大の原因は湿気、次に炭質とのことです。
同じ窯で製炭された備長炭でも爆跳しやすい部分が存在し、
多くの場合、「ガチャッ」となった形の悪い部分で爆跳が起こりやすく、
炭化度が低く樹脂成分が残っているためと考えられます。
また、樹木の芯の赤い部分が爆跳しやすいという意見も多くありました。
 
紀州備長炭などいわゆる高級な備長炭でも爆跳しますが、
これは保管状態が悪く湿気を持っていることが主原因です。
通常の保管でも生産してから時間が経つと必ず吸湿するので、
爆跳しやすくなります。
 
※通常、国産の備長炭でも段ボール箱に入れられて、
 ひもで閉じられているだけなので、とても吸湿しやすい状態です。

 

特に輸入品の備長炭は爆跳しやすい

ホームセンターなどで購入された輸入備長炭は爆跳する確率がかなり高いです。
主原因は湿気を持っているためなのですが、生産してからの時間が数ヶ月間と長く、
特に湿気た海上を長期間輸送されることが多いためと考えられます。

 

爆跳を防ぐ使い方

爆跳は急激な加熱で起こりますので、弱火でゆっくり加熱させることです。
囲炉裏や火鉢なら、火元から離れたところに置いて、
少しずつ近づけると大丈夫です。
備長炭の中の水分やガスをゆっくり抜いてやれば爆跳は起こりません。
 
継ぎ足しは危険!
逆に真っ赤に燃えている炭火の中に、新たな備長炭を投入すると、
すごく爆跳しやすくなります。どのような備長炭でも爆跳の可能性があります。
うっかり!にご注意を。
 

火起し器

弱火でゆっくり。
フタ付きの火起し器なら、
爆跳しても比較的安全です。

 

爆跳を前提に!

どのような備長炭でも着火時は、爆跳することを前提に、
むやみに覗き込まず、炭火の飛散に気をつけてください。

※着火してしまうと爆跳は起こりません。ご安心を。

 

保管方法にご注意を

湿気させないよう、密閉して保管してください。 
木炭の保管方法はこちらをご覧ください。
 

紀州備長炭本舗

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