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- 木炭着火は炭火料理の一つの楽しみです。
ここで紹介しますのは一般的な方法と私の経験によるものでしかありません。
是非あなた流の木炭着火方法を見つけてください。
- これはいけるという方法を発見しましたら是非メールください。
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木炭着火の心得
- 0. 時間を味方に
- 木炭はあせってもなかなか着火しませんが、
- 時間さえあれば勝手に着火しているものです。
- 木炭着火は、早く開始することが最大の秘訣です。
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- 1. 熱を分散させない
- 火のつきかけた薪や炭を移動させると熱が分散して火力が衰えます。
- 薪や木炭はいじりまわすと消えてしまいます。
- 火元は分散させず一カ所にまとめましょう。
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- 2. 空気を送る
- 薪も木炭も空気なしでは燃えません。なるべく隙間があくように並べましょう。
- 新たな薪を隙間に突っ込むと火が消えてしまいます。空気道を確保しましょう。
- 木炭に火がつきはじめたら、とにかく扇いで空気を送りましょう。
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- 3. 炎より熾き火(おきび)
- 木炭は炎より、薪が燃えた後の真っ赤な「熾き火」から移し取る方が
速く着火します。
- 細い薪をたくさん燃やして熾き火をたくさん作ることが速さの秘訣です。
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- 4. 紙は燃やさない
- 紙は熾き火になりませんので、薪に火をつける時の最小限度にしましょう。
- 紙は火がついたまますぐに舞い上がり危険です。
近くのテントや洗濯物を汚してしまうことも。
また、調理中に紙の灰が舞い上がり食材に付着してしまいます。
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!!《注》!!
新聞紙・広告を燃やすと・・・灰が多く残り、
印刷用インク灰が食べ物に付着します。
特に脂の多い焼き魚や焼肉には、
肉眼でもはっきりわかるほど多く付着します。
そもそも印刷用インクは食べ物と接する部分には
使えないことになっており、
印刷のあるナプキンなどには安全な「食品用インク」が
使われています。
インク灰の有害性は明確に確認できませんが、
無害であることも確認できません。
※新聞紙には安全なインクの使用が進んでいるようですが、
食べ物への灰の付着に関しては、各新聞社共にまず想定外だと思います。
※広告物などに使われる有機系インクは発癌性が指摘されているようです。
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- 5. 大きな木炭より小さな木炭
- 木炭は小さいほど表面積が広く、着火しやすいので、
着火時はなるべく小さなものを集めましょう。
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- 6. むやみに顔を近づけない
- 木炭着火時の急激な加熱によって炭内部の木炭ガスや水蒸気が膨張し、
勢いよく爆(は)ぜることがあります。
むやみに顔を近づけないよう注意しましょう。
- 特に外国産備長炭は強烈に爆ぜることがあるので注意してください。
黒炭は樹皮がパチパチと火花を散らします。火の用心!
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黒炭は調理時間の60分前に着火を始めましょう。
白炭(備長炭)はできれば90分前に着火を始めましょう。
(慣れれば60分前でもOKです。)
黒炭は着火後15分程度はそっとしておき、炎がおさまり、灰をかぶってから調理しましょう。
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炭火のおこし方
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● 薪で ●
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屋外でのおすすめ度 黒炭 :★★★★
備長炭:★★★★★
特に備長炭には一押し!!
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最も情緒があって火おこしを楽しめる方法です。
- なれれば速く着火でき、備長炭の着火にも向いています。
小枝などの薪拾いも楽しいですよ。
七輪の断熱効果と薪の火力にはさまれた木炭は温度が上がりやすく
効率の良い着火方法です。
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- ◆着火方法
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七輪に適量の備長炭を入れ、
その上で薪を燃やします。
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薪は小枝や木片、竹も火力があり
おすすめです。
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薪はバーナーや着火剤があると
簡単に燃やせます。
煙がなくなるまでうちわで扇いで薪を燃やすと
備長炭でも簡単に着火します。
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●ポイント
薪は木炭の上で燃やすことが最大のポイントです。
細い薪を沢山使うと速く着火できます。
※薪が少ないと着火しにくいです。
備長炭は炎では着火しません。熾き火で着火させましょう。
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● 着火剤で ●
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おすすめ度 ★〜★★★★★
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★着火剤は室内では使用できません。
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BBQ用等の一般的な木炭なら着火剤だけでもつきます。
※備長炭など白炭への着火は、着火剤の火力によりますが、基本的に困難です。
薪との併用をおすすめします。
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- ◆着火方法
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空気が通りやすいように隙間をあけて
着火剤に炭をのせます。
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火をつけたらあせらず待ちましょう。
炭を移動させると
熱が分散してつきにくくなります。
木炭に火がついてきたら、
ひたすらうちわで扇いでOK。
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七輪本舗おすすめ!
強力安全着火剤
「ファイヤースターター」
煙突着火なら備長炭にも!
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[木質系着火剤]
燃焼時間の長い木質系着火剤が
使いやすくて安全。
熾き火になるので、
これならうまくやれば
備長炭にも着火できます。
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[石油系着火剤]
チューブタイプもあります。
★危険
石油系液体着火剤は、
引火力が強いので
継ぎ足しは厳禁です。
手元で爆発的な燃焼を起こします。
お子様には絶対に触らせないよう
注意してください。
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●ポイント
空気が通りやすいように上手に組み上げて、
火がつくまでは木炭にさわらないこと。
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● バーナーで ●
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おすすめ度 黒炭 :★★★
備長炭:★★
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黒炭、備長炭のどちらにも着火できますが、あまり効率のよい方法ではありません。
ボーッというけたたましい音が周囲の期待を集めますが、
大した着火力ではありません。
バーナーは薪を燃やすのに使う方が理想的です。
◆着火方法
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なるべく小さな木炭を集めて
同じ場所を集中的に加熱させてください。
どうしても顔が近づいてしまうので、
爆跳(炭が爆ぜる)に注意してください。
備長炭への着火は、
爆跳しやすいのでお勧めできません。
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★危険
バーナーのノズルは
大変な高温になります。
使用後にうっかりさわると
火傷しますので、
保管に注意してください。
炭への着火時は
急激な加熱となるため、
炭が爆ぜやすい(爆跳)ので顔、
特に目に注意してください。
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★カセットボンベは高温になると爆発しますので、
取扱にはくれぐれもご注意を。
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●ポイント
同じ場所を根気よく加熱しましょう。
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● 火起し器で
●
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おすすめ度 黒炭 :★★★★★
備長炭:★★★★★
屋内で一押し!
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室内では最も一般的な方法です。簡単、確実に着火できます。
もちろん備長炭も着火できます。
ただし、ガス火が必要です。
ガス火が無ければ、次項の“木炭着火コンロ”で。
◆着火方法
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火起し器に木炭を入れてガス火にかけて、
木炭の1/3〜1/2が赤くなればOKです。
※紀州備長炭など上質の備長炭は、
ほとんどパチパチ爆ぜることがなく、
ガス台が汚れません。
★ご注意★
黒炭はパチパチと火の粉が飛びます。
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台所では炭が爆ぜるので、
ふた付きの火起し器を使うか、
ふたの代わりにアルミホイルを
かぶせてください。
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★危険
カセットコンロはガス容器が加熱され、大変危険です。
コンロの使用説明書をご確認の上、ご使用ください。
・むやみにのぞきこまず、爆跳(炭が爆ぜる)に注意してください。
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●ポイント
少量の木炭にしか着火できないので、早めにコンロに移して、
他の木炭を着火させてください。
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●火起しスタンドで
●
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おすすめ度 黒炭 :★★★★★
備長炭:★★★★★
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オール電化でも大丈夫!
室内(換気扇直下)での着火も可能です。
◆着火方法
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専用スタンドを使い
固形燃料(カエン)で着火させます。
ご購入、着火の詳細はこちらから。
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●ポイント
火起こし器に隙間なく木炭を入れます。
備長炭の場合、底にはなるべく着火しやすい消し炭を。
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● 新聞紙で ●
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おすすめ度 黒炭 :★
備長炭:×不可
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〈ご注意!〉
新聞紙を燃やすと・・・印刷用インク灰が食べ物に付着します。
インク灰の有害性(発癌性など)は明確に確認できませんが、
無害であることも確認できず、想定外の使用方法でしょうから、
避けた方がよいかもしれません。
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- 火だねが新聞紙しかない場合の着火方法です。
紙は火のついたまま舞い上がりやすく、
風で灰が飛び散りますのであまりお勧めはできません。
また、熾き火にはなりませんので、火のつきやすい黒炭にしか着火できません。
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- ◆着火方法
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新聞紙をちぎってかるく丸めたものを
数個敷き詰めます。
木炭を少なめにおいて火をつけてください。
新聞紙の炎がなくなりましたら、
うちわで扇いでください。
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★この方法は周囲に何もない安全な浜辺などに限ります。
★危険
紙を燃やすと火の粉が舞い上がるので
人家などのあるところでは行わないこと。
テントやターフをこがしたり、洗濯物を汚すこともあります。
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●ポイント
火のつきやすい薄い炭、小さい炭に着火してください。
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火がついたら
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火のついた木炭を一カ所に集め
さらに木炭を加えます。
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全体が赤くなり完全につきましたら、
しばらくそっと放置して、炎がおさまり、
灰をかぶってきたら準備OKです。
灰は近赤外線を多く発して、
食材の中までよく焼けます。
※炎のあがっている状態ではうまく焼けません。
黒炭は、火が着いてから30分ほどそっと置いて、
炭全体が白い灰をかぶってから料理しましょう。
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木炭の補充
木炭が足りず補充する場合は、
未着火木炭を底へ、着火した木炭を上へ置きます。
★これを知っていると七輪“通”かも?
うちわで扇ぐと早く着火します。
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着火させたい木炭を底に!!
七輪と着火した木炭にはさまれ、
温度上昇が早く、着火しやすいのです。
※着火している木炭の量が少なすぎると、
着火できません。
※爆跳(はぜ)にご注意を。
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終わったら
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[水で消す]
バケツに水をはって炭を投入してください。
炭は天日干しで完全に乾燥させれば、
再度使用できます。

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炭料理?ではありません。
七輪と共に天日干ししているところ。
次回は、小粒のこの炭から
火をつけます。
※内部に水分が残らないよう
完全に乾燥させてください。
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これはフタ付き七輪。
炭はもちろん再使用します。
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[密閉して消す]
火消し壺や密閉できる空き缶などで
空気を遮断して消します。
消火までに時間がかかりますので、
完全消火が確認されるまで
安全な所に保管してください。

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火消し壷
炭火を消すためのつぼです。
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どのような消火方法でも完全に火が消えたかどうか、
最終的には木炭を手で触るなどして確認してください。
※木炭は火がついていても消えたように見えるのでご注意を。
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まだまだいっぱい!!
木炭の着火、燃焼に関するうんちく満載
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