七輪の選び方のお話
★「しちりん」は「七輪」とも「七厘」とも書きます。

買ったはいいがお蔵入りにならぬよう!

たかが七輪! されど七輪!
一度使ってちょっとちがう。二度使ってやっぱりおかしい。
三度使うのはもうしんどい・・・なんてこともよくあります。
後悔しない七輪選びには
やっぱり七輪のことをちょっとだけ勉強する必要があると思います。
末永くご愛用いただけますように・・・・。

※無断複写、転載をお断りいたします。


まず、七輪には2種類あります。
矢印
きりだし  
切り出し七輪

職人が削って作る
価格は3〜5倍も!
軽くて丈夫

動画で見る切り出し七輪製法

ねりもの  
練り物七輪

粉を練ってプレス成形
一般的な七輪

矢印
当店では販売していません。

切り出し七輪専門

七輪本舗 全アイテム

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★当店の七輪は全て切り出し七輪です。★

七輪本舗のすべての七輪


■はフタ付き七輪です。(フタはすべてとりはずしています。)
●は一分炭が使用できる七輪です。

白色のものは塗装したもの、肌色のものは珪藻土の天然色です。


1

OG-55

大型七輪W55

2

KR-45

黒七輪W45

3

YS-38N

焼鳥秋刀魚七輪

4

CB-27

ちびちびしちりん

5

CK-19

みに長角七輪

6

SK-17

正角七輪・角17

7

MC-17

木炭着火コンロ

8

JK-27

焼肉ジンギスカン七輪

9

IT-21

一分炭七輪

10

OT-25N

お卓の七輪

11

OT-30N

お卓の大

12

SR-27

7rin-27

13

DO-32

かまど七輪

14

OS-27

お外で七輪

15

AS-21

朝顔七輪・径21

16

AS-17

朝顔七輪・径17

17

AS-13

朝顔七輪・径13

18

HT-21

運べる火消し壷(小)

19

HT-26

運べる火消し壷(大

20

HT-32

業務用大型火消し壷

21

HK-32

火種・火起こしコンロ

 

七輪を初めて購入される方は、まずご確認を!

 バーベキュー(BBQ)コンロとして使いたい!

 これはとても多いケースなのですが、
 BBQコンロの代わりに大きな七輪を使いたい!と言われる方がおられます。
 もちろん、ご使用者それぞれの考えがありますし、
 よく理解された上で便利に使っておられる方もおられます。
 しかし、初めて購入される方は念のため、お考えいただきたいのです。

 私(店主)はもちろん七輪好きですが、BBQの時はBBQコンロを使います。
 なぜかと言いますと、大抵のBBQは子供から大人までと年齢層が広く、
 大勢が参加されることが多いです。
 こういった状況では、焼肉を一気に焼いて、ドンドン食べて、
 早期撤収となることが多いのです。
 時間がたつと食材はコゲだらけ、残った食材は燃えてしまいます。
 こういった状況なら七輪よりBBQコンロの方が焼き面が広く、運搬にも便利です。
 また、それほどこだわった食材も使わないでしょう。
 ケースによっては、複数の七輪を使うか、
 自邸の庭なら大きな七輪でも、据え置きしておけば問題なく使えますが、
 あえて七輪を使う意味もないように思います。

 また、七輪は大きくなると急激に重たくなり(※後述あり)、運搬に不便ですし、
 割れ物ですから取り扱いも大変になります。

 七輪はスローフードに向いています。

 スローフードとは、単にゆっくり食べるという意味ではありません。
 美味しく安全な食材をゆっくり味わう、
 食事の時間や会話を大切にするといった意味です。
 ファーストフードや得体の知れない大量生産の加工食品を食べすぎるのはやめよう・・・
 というものです。
 食材をじっくり眺めて、焼けるタイミングを待って、大切にじっくり味わう。
 美味しく酒を呑む。会話を楽しむ。無駄にこがす、残すような料理はしない・・・・
 これが七輪の使い方だと思います。
 ですから、同じBBQでも桜や紅葉のもとで風情を味わうような、
 精神的にも豊かなBBQなら七輪を使う価値が十分にあると思います。

 炭火は豊かです。

 炭火は気持ちを豊かにしてくれます。炭火には癒し、安らぎ、があります。
 七輪で炭火を使うと実感できると思います。火鉢や囲炉裏と同じです。
 使い捨て木炭!マングローブを伐採した輸入木炭!ではなく、
 それなりの木炭と七輪!で
 日本独自の豊かな炭火文化、食文化を味わう・・・・
 そういう考え方に七輪が適すると思います。

 切り出し七輪です。

 私共で扱う七輪はすべて「切り出し七輪」です。「切り出し七輪」の特徴は五大力
 「切り出し七輪」は、素材費や人件費がかかり、それなりに高価ですから、
 七輪のことを知らずに衝動買いされると、後悔されるかもしれません。
 特に「食」や「道具」に対してこだわりのない方には必要ないかもしれません。
 高価なのには理由がありますので、その理由をご理解いただき、
 それなりのこだわりを持ったお客様に末永くご使用いただきたいのです。
 でないと道具として活かされないと思うのです。

 

七輪選びの5つのポイント

★ ポイント1 ★

 想像してみてください。


まず、何処で、誰と、何を・・・ 七輪を使うシーンを想像してみてください。
皆で七輪を囲んで食べるのか、魚を焼く料理道具として一人で使うのか、
何を焼きたいのか、卓上で使うのか、などなど
できるだけ具体的なシーンを想像してみてください。
そしてあなたにとって最も重要なシーンを決めてください。
この想像がないといろんな七輪をみて、ふらふらしてしまいます。
 
★ ポイント2 ★

 欲張らずに絞り込みましょう。


あなたにとって最も重要なシーンが決まったら、多くの場合、
その最も重要な1シーンに適した七輪を選ぶのが無難です。
私共の経験では、七輪愛好家の多数の方は数種類の七輪を使い分けておられます。
決して沢山売ろうという策略ではありません^=^/
もちろん2シーン、3シーンがかなえられる七輪があるにこしたことはありません。
しかし、どっちもイマイチとなるのは最悪です。
最初からいくつかの七輪を買うかもしれない!と
決めてしまう方がよいことも多々あると思います。
例えば、もし、第1にサンマをまるごとスッキリ焼きたいと思ったなら
焼鳥秋刀魚七輪」がオススメです。
まず、最も重要な第1のシーンを実現させてから、また考えてはいかがでしょう。
 
★ ポイント3 ★

 大きさは?


私共への最も多い質問は
「4人くらいで食べすますが、どの大きさがよいですか?」というものです。
しかし、これはとても難しいご質問なのです。
お酒の好きな大人4人なら、かなりスローペース。
お酒を飲まない若い人4人が焼肉を食べるなら、かなり早いペースでしょう。
そして、七輪での焼き物がメインなのか、他にも料理がいろいろあるのか。
例えばメインの鍋ものの横で、ちょっとカニの足を焼くなら
小さな七輪で十分かもしれません。
肉用、魚用と2つの七輪を使い分けたり、
少人数でもテーブルが大きいので1つの七輪では手が届かず、2つの七輪を使ったり
・・・・・・と、こればかりはお客様の想像にまかせるしかないのです。
また、収納場所の都合もあるでしょう。
私共の七輪の説明に「4〜5人用」などという目安を書いておりますが、
これは直感的!平均的!なほんとに当てにならない目安なのです。
ご了承ください。
 
▼重量は?
当然のことながら、七輪が大きくなると重量も増え、運搬もしにくくなります。
卓上での移動、車での運搬などもご考慮ください。
 
▼大は小を兼ねずらい!! 
大きな七輪より、そこそこの大きさのものが2つある方が便利!
ということが多々あります。
2つなら、一段落した時に片方に炭火をまとめてしまう。
1つを火消し壺として使う。食材によって使い分ける。
煮物用、焼き物用とタイプを変える。運びやすい。
・・・などという利点が多いのです。
ですから、私共では、結果的に使いにくい、特大の七輪は販売していません。
最大で55cmまでです。
 
▼片手で持てる七輪
私共の七輪で片手で持てる七輪は、
お外で七輪」「お卓の七輪」「ちびちび七輪」「一分炭七輪
朝顔七輪・径21径17径13」「正角七輪・角17」「みに長角七輪」、
運べる火消し壷」、です。
両手でないと持てない七輪は、
焼鳥秋刀魚七輪」「かまど七輪」「お卓の大」「黒七輪」「大型七輪」です。
 
大きくなると急激に重くなる!
七輪は大きくなると、少しの差で急激に重量を増します。
BBQコンロのように表面の鉄板の重量のみが増えるわけではなく、
内部にまで珪藻土が詰まっているためです。
例えば「焼鳥秋刀魚七輪」は横幅38cm、重量約5.2kgですが、
横幅45cmの同型七輪は、重量約10kgと、
たった7cm大きくなるだけで5kg、約2倍ほども重量が増します。
何故かと言いますと、一気に体積が増え、大きさを保つための厚みを増すためです。
当然、運搬に不便、ひっくり返して灰を出すのも一苦労です。
小さな七輪が2つある方が便利ということもありますので、
大きさを決める際には重量のこともご考慮ください。
 
★ ポイント4 ★

 形状は?


七輪の形状は、主に機能面を重視してデザインされています。
もちろん、視覚的な好みも重要ですが、まず機能を知ることが大切だと思います。
 
▼煮物重視?焼き物重視?
そもそも七輪は煮炊き物重視だったのです。
よくある円形ラッパ型の七輪はその典型です。
終戦後に家を失い、竈(かまど)の代わりの便利な道具として、
主に都市部の生活を支えてきたものですから、当然のことながら
少量の燃料で、炊飯や煮炊き物ができることが絶対条件でした。
そして、ときどきサンマなども焼いていたのです。
しかし、今はほとんどが焼き物を主目的とされていると思います。
 
☆昔ながらの「ラッパ型七輪」
 
ラッパ形七輪

 


日本の生活を支えた七輪の傑作で、
煮炊き物重視型です。
煙突状の七輪内部に木炭が上下に重なり、
下の空気口から空気を取り入れ、
煙突効果(上昇気流)により強い対流熱を
上部に吐き出します。
対流熱が中央部に集中してあたり、
鍋やヤカンの湯を効率よく沸かすことができます。
もちろん焼き物もできますが、
焼き面が小さいので、長いもの、大きいものを
焼くにはちょっと不向きで、赤外線の輻射熱でなく
対流熱で焼ける傾向が強いです。
そして、何といっても少量の木炭で煮炊きできる!
優れものです。
※現在は煮炊き物を重視される方が少ないので、
 七輪本舗では、ラッパ型の七輪を販売していません。

 
☆焼き物を重視した
 「平型七輪」
 
焼鳥秋刀魚七輪
「焼鳥秋刀魚七輪」

お卓の大
「お卓の大」

 



木炭が平面的に広がる形で、
焼き面を広くした焼き物重視型です。
木炭や七輪の側壁からでる赤外線の輻射熱を主体に
焼き上げます。
小さな七輪でも大きな焼き面を持ち、
また、七輪が低く収まって卓上でも
使いやすくなっています。

炎が集中せず対流熱が分散してしまうので、
湯を沸かす能力は劣ります。

 
☆煮炊き物と焼き物の
 「両立型」
 
お外で七輪
「お外で七輪」

 



ラッパ型を基本形とした
煮炊き物と焼き物の両立型七輪です。


DO-7rin
「かまど七輪」


竈(かまど)的機能をもった両立型七輪です。
大きな鍋や鉄板グリルを置いたまま
炭火をさわれるので、とても便利です。

 
▼丸形?角形?
サンマや串焼き鳥、ヤカンをのせる、
など特徴的な形状のものをのせること意外では、
丸形、角形は好みによるところが大きいと思います。
 
■強度は?
丸形、角形による強度の差はほとんどありません。
■価格は?
角型は大きさの割りにやや高価です。
丸型の七輪は回転させることによる加工が可能なため効率よく製造できるのですが、
角型は回転力が使えず全て手作業で削るため割高です。
■収納は?
角型は収納しやすい!?というご意見もございます。
 
★ ポイント5 ★

 屋外用?屋内用?


「お外で七輪」は屋外用、「お卓の七輪」は屋内用などなど・・・と
屋内外の区別がありますが、
どちらかでないと使用できないというものではありません。
ただ、それぞれの七輪の機能が異なり、
使いにくい、危険性が高い、ということがあります。
お外で七輪」は地面に置いて使用することが前提のため、
卓上では背が高く不安定です。
かまど七輪」はサイドに切り込みがあり、炭火が落ちてしまうこともあり、
屋内では危険です。
お卓の七輪」は地面への直置きには無理がありますが、
屋外でも卓上で使うなら便利です。
屋内外にとらわれず、それぞれの具体的な使い方によって選択してください。

<注意!>
テント内、車内など密閉空間での使用はできません。
一酸化炭素中毒となり非常に危険です。

 


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