「これ食べた〜い」は、なによりも炭火好きで食いしん坊の私が、
どうせなら写真でも撮って皆さんに紹介しよう、
皆さんから情報を集めよう、ということでスタートしました。

これから七輪料理を始めようという初心者の方々でもわかりやすい
七輪料理講座としてやっていこうと思います。
といっても私自身勉強しながらのご紹介ですから大したことはない・・・です。
気分次第のスローペースですが、
延々に続ける特集として炭火料理をご紹介していきます。
ちょっとだけ「通」になってください。

そして七輪料理を楽しんでいる皆様、是非メールください。
どんな情報でも大歓迎です。

 

      vol.15   お正月のお餅が残ったら
         「かき餅」を作ってみよう!

 

かき餅

 

お雑煮は食べ飽きても、この素朴で懐かしい味「かき餅」ならきっと満足。
しかも簡単。
今時のスナック菓子よりよっぽど体によいし、家族みんなで作ってみませんか?

 

■切る

 

お餅を切る

 

残ったお餅をスライスします。
お餅がたくさんあって、残るな〜と思ったら
できるだけ柔らかいうちにスライスしておきましょう。
堅くなると大変。なかなか切れません。

堅い場合は布巾を包丁の背に当てて、
体重をかけて切ります。
コタツの上などの低い台が切りやすいです。

★包丁は厚みのある大きな両刃包丁
 (ごく普通の家庭用の包丁の大きなもの)を。
 出刃包丁などの片刃包丁(片面のみ研がれたもの)は
 慣れないと真っ直ぐに切ることができません。

 

なめこ形のお餅が理想的ですけれども、
鏡餅でもなんでもOKです。
いろんな形ができて楽しくなります。
「よもぎ餅」や「豆餅」ももちろんOK!

3mmくらいの厚みが理想的です。お餅を切ったところ

 

■干す

 

切ったお餅をひもでくくる

 

お餅がからからに乾燥するまで陰干しにします。
軒先など乾燥した寒い所で干してください。
弾力性がなくなりパリッと割れるまで乾燥させます。
乾燥が足りないと、
粘り強く堅い仕上がりになってしまいます。
パリッと感を得るには完全に乾燥させてください。
3日くらいで完全に乾燥します。

●ひもを使って干します。

本当は藁(わら)で編むのですが、手に入らないので
そこらにある麻や紙のひもで代用しましょう。

下から2本1組、4本のひもで、
交互に縫うようにお餅をはさんでいき、
最後に結めば完成です。

 

    餅を吊って干す

 

なんか情緒がありますね。
この方法は結ぶのが手間ですが、餅を返す必要がなく、
反らずに真っ直ぐに乾燥します。

 

切ったお餅を並べて干す

 

新聞紙の上に広げて、乾燥させてもかまいません。
ちょっと情緒とイベント性に欠けますが・・・。
小さな餅は干しやすいです。
表側の乾燥により餅が反りますので、
定期的に裏返しましょう。

 

■素焼き

 

素焼きする

 

味つけの前に素焼きをします。
これで食べられると思えるまで完全に焼き上げてください。
醤油をつけてしまうとすぐにこげるので、
焼き上げることができなくなってしまいます。

  ■火加減

  遠火の中火が理想です。
  高さ調整網などを使って、この写真より
  網を高くするほうがベスト。

 

■味付け

 

ベーシックなもの(私がそう思っているだけ)を
ご紹介しますが、皆さんの工夫で
オリジナルを作ってください。
完全に焼き上がったものを浸けましょう。

 

ベーシック醤油風味

 

●ベーシック醤油風味

醤油 or だし醤油

醤油は片面浸けがおすすめ!
両面だと辛すぎるかも・・・?

 

甘醤油味

 

●やや甘醤油味

みりん+醤油

みりんは醤油の1/3〜1/2程度

 

あっさり塩味

 

●あっさり塩味

みりん(酒)+塩

みりんに浸けてから塩をふってください。

 

■仕上げ焼き

 

仕上げ焼き

 

●すぐにこげるので注意しながら、
 調味料が乾く程度にあぶります。

すぐこげるので沢山は置かず、遠火でさっとあぶります。
高さ調整のできる網で、
この写真より遠火であぶる方が理想的です。


●ベーシック醤油風味


●やや甘醤油風味


●あっさり塩味


醤油味焼き上がり


甘醤油味焼き上がり


塩味焼き上がり


いちばん無難です。


みりんを使うと光沢がでて美しく仕上がります。

湿気ないようタッパーで保管するとかなり日持ちします。

 

乾く前に焼いたもの

 

これは乾燥させずに焼いたもの。
ふっくら膨らんで、中は空っぽになります。
時間が経つと堅くなるので、すぐに食べましょう。

 

色々なかき餅

 

よもぎやエビ餅も美しく焼き上がります。
★のり、ごま、などのトッピングも
 お試しください。
■ ポイント ■

   ○お餅はできるだけ早く、
    堅くなる前に切っておきましょう。
   ○お餅は完全に乾燥させましょう。
   ○素焼きで完全に焼き上げ、
    醤油は乾かす程度にあぶりましょう。

 

おいしそう!

 

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